衣装。
この作品の衣装は、鶴田剛郎さんにつくっていただいている。
鶴田さんのブランドeofm(イオフム)は、民族衣装の研究を続けそれを現代の被服に落としこんでいる。民族衣装の知識をふんだんに取り入れながら、舞台衣装であることや、作品のつくり、動きや見え方、あらゆる面を考慮し、絶妙な足し引きをして作ってくださった。
布の動きにこだわりたい為、とても薄手の、軽い布。
ゆえに昨年の本番中に自分の剣で貫通させてしまったスカート。
新たに仕立てていただくことになった。
それと共に、デザインも少しプラスすることに。
これは演出加世田さんからの提案で、ラストシーンのブルーの布の色を少しスカートに入れるのはどうか、と。
なるほど。。
ラストシーンでは長い大きな布を纏い、操り、この女の人生を綴った巻物のように見せながら構築している。
その色を身につける、のだ。
なんとも渋いではないか。
ただ難しいのが、なくてもいいけどあったらコクが出るよね、的なこのプラス1の加減だ。
飾りをつけたい、という理由ではない。
このことを鶴田さんは瞬時に感じ取ってくださった。
久しぶりに大塚にあるアトリエ、被服表現研究所にお邪魔してアイディアをいただいた。
写真は仮の布での実験。
どんなものに仕上がるか、作品にどんなコクを生み出すのか、こちらも是非楽しみにしてほしい。
ポップアップや個展の合間のお忙しい時に感謝。。
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